命のバトン176 農文化を食卓に

過去の話題一覧

流山開発地区最後の稲刈り
真澄農園の吉田さん 有機農法で奮闘中

 安心で安全な食の提供と、国内の自給率アップを目指す流山の真澄農園。残暑厳しい9月中旬、代表の吉田篤さんは開発の進む流山インター近くの田んぼで最後の稲刈りに汗を流していた。 道路の反対側には、日本最大級の物流拠点がずらり、その威容を誇っている。
 真澄農園の田んぼは北地区に80㌃、南地区に120㌃。この南地区が開発のため、今年最後という。後継者がいない耕作放棄地を借りて、20年以上も農薬や除草剤を使わずに耕してきた農地だ。雑草も多く、モミと一緒に多くの生草を脱穀するとコンバインがつまり、何度も機械を止めて草を抜き取る作業が続く。数時間で終わる作業が1日がかりの仕事になることもあるという。それでも有機農法にこだわり、生き物たちとの共生や環境保護が第一だと笑顔で話す。コロナ禍や、不安定な世界情勢の中、国内自給率アップも念頭に、日本各地で有機農業を展開する仲間たちと共に希望を持って大地を耕す日々だ。

Copyright(C) 2012 RESUKA Inc. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.

朝日れすかPLUSのホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップへ