れすか句会

主席 薫風や窓全開の定期バス
(野田市)塩野谷慎吾

次席 束の間のしあわせバスに蝶が乗る
(柏市)松丸理加子

三席 蛍火や湖底に沈むバスの影
(流山市)山田 良光


【選評】
　主席の句は爽やかな青葉の空気とともに、懐かしい昭和の風景のリアリティーだ。次席の句は気の置けない友人たちとのバスツアーだろうか、「束の間のしあわせ」を「蝶が乗る」で見える化した。三席の句は幻想的な句にも思えるが、実際にもありえる現象だろう。 選者 研生 英午
　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　

【募集】
7月の主題「かくれんぼ」。「隠れんぼの穴から暮れてゆくふるさと 上田 良子」6月27日㈪必着。投句は葉書一枚につき3句まで(未発表作品に限る)。〒277―0852 柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。