2023年8月の話題

過去の話題一覧

我孫子市平和への思い語り継ぐ
長崎で胎内被爆 我孫子の的山さん

平和祈念の折り鶴展に展示するため、ウクライナの国旗を表す青と黄色の千羽鶴を折った的山さん=8月11日、我孫子市


 我孫子市の元小学校教諭、的山ケイ子さん(77)はこの夏も、原爆と戦争の悲惨さ、平和の尊さを後世に伝える語り部として、忙しい日々を過ごしている。長崎に原爆が投下された78年前のあの日、お母さんのおなかの中で被爆した。胎内被爆だから原爆そのものの記憶はない。「けれども、一番若い被爆者として、語り継ぐ使命がある」。的山さんはそう思って証言活動を続けている。

 8月11日の朝9時。的山さんの姿は我孫子市生涯学習センター「アビスタ」にあった。市主催の「平和祈念の折り鶴展」(8月25日まで)の準備で、市民らが折った千羽鶴を1階中央通路に飾る。的山さんはウクライナの国旗を表す青と黄色の千羽鶴をつくった。3カ月かかった。
 翌12日には、アビスタで開催された平和祈念式典に出席。戦没者や原爆の犠牲者に花を手向け、「核兵器のない世界」の実現と平和を祈った。
 本来なら前日までの3日間、市が被爆地に派遣した中学生の代表らと長崎市を訪れ、平和祈念式典にも参列するはずだった。台風6号の接近で縮小開催となったため、長崎訪問の中止を決定。中学生は10日から1泊で広島市を訪れた。
 的山さんは63歳で教師をやめ、広島と長崎の被爆者で組織する「我孫子市原爆被害者の会」の運営にかかわるようになった。高齢化で会員が減少。最年少の的山さんが最後の会長となって3年前、活動にピリオドを打ったはず、だった。
 的山さんは立ち止まらなかった。一人で被爆体験の証言活動を始めたのだ。

「おなかの中にいたから助かった」
 米国が長崎に原爆を投下した1945年8月9日、的山さんの母トシ子さん(当時23)は爆心地から2・4㌔の自宅にいた。爆風で飛んできたガラスが刺さったり、髪の毛が一時抜けたりしたが、助かった。造船会社勤務の父常男さん(当時29)も職場が離れていたため無事だった。
 敗戦後の9月24日、トシ子さんは実家がある熊本で女の子を出産。夫婦は初めて授かった小さな命をいつくしんだが、生後1週間ぐらいで首から上が紫色に腫れ上がったという。
 「髪の毛が抜け、皮膚は破けて出血。赤チンしか塗るものがなく、お化けのようだったそうです」
 その後、弟と妹が生まれ、一家5人は50年前、我孫子市に転居。両親はがんで亡くなり、きょうだい3人もがんの手術を受けた。被爆者であることを強く意識させられ、死の恐怖を感じながら生きてきた。
 昨年、長崎の原爆被害を調査した書籍『「焼き場に立つ少年」は何処へ』を読み直し、わかったことが二つあるという。「私の病名が血小板減少症であること。母のおなかの中で栄養をもらえていたので助かったこと。77年間の時をへてわかった真実です」
 一人でも証言活動を続ける理由を、的山さんが明かした。「生まれてすぐに死んでも不思議ではない私が、こうして生きている。被爆者としての使命を果たすために生き残らされていると思っているのです」

SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標31

「やさしい日本語」で国際交流
流山でポスター展

 やさしい日本語とは、難しい言葉を言い換えるなど、相手に配慮したわかりやすい日本語のこと。例えば、「大家」は「家を貸す人」、「防犯」は「犯罪の被害にあわないようにすること」(やさしい日本語ガイドライン=出入国在留管理庁)。外国人に限らず、子ども、高齢者、障害者にも伝わりやすい言葉だ。流山市では、やさしい日本語の使い方などを知ることのできるポスター展を森の図書館(流山市東深井)で開催中。日本に住む外国人は、この30年で3倍、流山市でも5年前と比較して1.4倍に増加。国籍も多様化する中で、外国人への情報発信の手段として「やさしい日本語」が注目されている。ポスター展は8月28日(月)まで。9時30分~19時、日・月は17時まで。ポスター展についての詳細は、TEL04(7150)6064 同市企画政策課へ。

柏市県内初『未来遺産』に登録
柏の『こんぶくろ池自然の森』活動

登録証を手に、喜びのメンバー(右から2人目萩原理事長)

 スマートシティとして発展著しい柏市柏の葉地区に残る、自然豊かな森林「こんぶくろ池自然博物公園」の保全活動に取り組んでいるNPO法人「こんぶくろ池自然の森」(萩原秀夫理事長)が日本ユネスコ協会連盟の「プロジェクト未来遺産」に県内で初めて登録された。
 登録証の伝達式は7月15日、柏市役所で行われ、選考委員の土屋誠琉球大学名誉教授が「100年後には、どのようなこんぶくろ池になるかを考えた活動であり、ボランティア活動によって柏市民が自然環境を考えるきっかけにもなっている」と選考理由を説明、萩原理事長に登録証を手渡した。萩原理事長は、「市民の地道な活動に光をあてていただいた。今後も地域の学生や柏の葉スマートシティと連携しながら未来への遺産となるよう守っていきたい」と喜びを語った。顧問の岡本曻さんは「柏市民一丸となってこの森を守っていけたらと願う」と話した。都市近郊に残された自然の森で、東京ドーム約4個分の広さを有する園内の草刈りや散策路の整備を続ける同法人は、2010年に発足。現在、会員は62人。小学生サポーターとして参加している同市立第三小6年、中川海里さんも活動の楽しさを発表した。

9/21(木)れすか天声人語勉強会
読者と楽しむ朗読の時間

 文字情報を声に出して読むことで脳を活性化できると好評の天声人語朗読会。コロナ禍対策として朗読の時間を短縮し、天声人語の内容について深め、折々のことばも追加して学ぶ月1回の天声人語勉強会。
 講師は、朗読グループ「美宙」主宰の三浦喜代子さん。少人数で開講中です。
 朝日新聞をご購読の方を対象に9月の参加者を募集します。
 
日時/9月21日(木)10時~11時
場所/朝日れすか編集室内会議室(柏市旭町1―4―19・柏駅西口徒歩3分)
定員/8人
受講料/1000円
 申し込みは、朝日れすか編集室(04・7143・4021)へ、平日10時~17時。定員になり次第、締め切り。

Copyright(C) 2012 RESUKA Inc. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.

朝日れすかPLUSのホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。

ページトップへ