2023年9月の話題

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流山市鷹匠の技 鍛錬の日々

ルアーパスの訓練に励む風音さん。ことし3月の「フライトフェスタ」では、この種目で優勝した=流山市


 タカやハヤブサを操る鷹匠の技を身につけ、大会やイベント出演などで活躍している家族がいる。流山市でペットショップを営む伊藤京介さん(50)、朋子さん(43)夫妻と3人の子どもたちだ。ペアになった鳥たちと真剣に向き合って訓練を重ね、信頼関係を築いてきた子どもたちの技術は驚くほど高い。 京介さんが趣味でタカを飼育し、鷹匠の訓練をはじめてから約20年になる。猛禽類を中心に扱うペットショップ「鷹の庵」を開店したのは6年前。南流山中3年の長女風音さん(15)、同1年の長男尊さん(12)、南流山小4年の次男斎生さん(10)のそばにはいつも鳥たちがいた。
 タカやハヤブサなどを操つる技を競う「フライトフェスタ」が毎年3月、野田市で開催される。風音さんは小学3年のとき、京介さんが出場したフライトフェスタを見学し、「私も出てみたい」と思った。
 京介さんの熱心な指導もあり、上達は早かった。小学4年のときにタカの一種ハリスホークを操り、コース内の障害物をクリアしてタイムを競う「アジリティの部」に初出場。中学1年だった昨年の同部門で、念願の初優勝を果たした。

流山の伊藤さん一家

 ことしはアジリティの部と、獲物に見立てたルアーを使ってハヤブサを操る「ルアーパスの部」の2部門に出場。ハヤブサの一種ジアセイカーの「雪花」と挑んだルアーパスの部で優勝し、連覇を狙ったアジリティの部は3位だった。
 風音さんの二冠を阻止したのが尊さんだ。ハリスホークの「玄米」とペアを組み、小学6年生でアジリティの部で優勝した。尊さんは「お姉ちゃんの方がレベルはまだ上。早く追い越したい」と話す。
 大会ではライバルとして競い合う二人を、京介さんはどうみているのか。「風音は努力の人。わが子ながらすごいと思う。尊はセンスの人。ただ、それに甘んじて手を抜くところがある。努力することの大切さを風音から学んでほしい」
 毎朝、近くの空き地などでハリスホークを飛ばしてから登校し、下校後も日没まで訓練を積む。親が朝起きられないときは、子どもたちだけで訓練に出かけることもあるという。
 風音さんには伝えたい思いがある。「タカやハヤブサなどは本来、臆病な生き物。正しい飼い方や接し方を発信することで、怖いとか、危険だというイメージを変えていきたい」
 新聞やテレビ、ネットメディアで「若き鷹匠」「天才きょうだい」などと紹介され、各種イベントへの出演などで広く知られるようになった。「天狗になることなく、謙虚にタカと向き合ってもらいたい」。京介さんの願いだ。
 猛暑日が続いたこの夏も訓練に打ち込んだ。9月24日に柏市の「道の駅しょうなん」で、出張鷹匠体験と猛禽フライトショー(一部有料、見学は無料)を開催する。3人の子どもたちが中心となって、鍛錬の成果を披露する。

SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標32

Z世代を起爆剤に未来都市松戸へ
常盤平団地の入居支援スタート

常盤平団地=UR都市機構提供

 「SDGs未来都市」に昨春、選定された松戸市は、多様性を重視し「Z世代を起爆剤に常盤平団地エリアのリ・ブランディング」を推進。今夏、SDGs活動への参加を条件に、常盤平団地に居住を希望する30歳未満の大学生等へ5万円を上限として引越費用や家具の購入費用などの補助金交付を決めた。今回は、申し込み先着10人が対象だ。
 これに先立ちことしの2月、市内大学生らが「まつどSDGsフォーラム」を開催し、常盤平団地エリアの魅力向上のために調査研究してきた成果を発表するなどZ世代が大活躍。SDGs活動へ参画する学生などの視野を広げながら、「SDGs未来都市計画」が動き出している。
 SDGs活動参加と、入居支援補助金については、TEL047(704)4006 同市市政総合研究室まで。

柏市遠藤裕 金工展
10/4(水)~10(火) 柏市民ギャラリーで

遠藤裕(ゆたか)金属工芸作家・2019年まで新潟大学教育人間科学部非常勤講師

 柏市豊四季の「VENROSE(ヴェンローズ)彫金工房」で金工制作と後進の指導にあたる遠藤裕氏(68)は、福島県三春町出身。東京芸術大学在学中は銅のオブジェ制作に力を入れ、卒業制作で最高賞の「サロン・ド・プランタン」の受賞をはじめ、著名な賞を多数受賞。卒業後は母校の日大東北高校などで教鞭をとりながら全国各地で個展を開催。江戸時代からの日本工芸である銀線細工作家として知られる。
 今回、大洞院ギャラリー運営委員会企画、パレット柏主催の「シュルレアリズムの世界 遠藤裕金工展」では、変幻自在なオブジェやレリーフをはじめ、唐草をベースにしたブレスレットやブローチ、ペンダント、指輪、カフスなどの身近な装飾品も展示。大胆なフォルムのオブジェと、繊細な装飾品をお楽しみください。入場無料。
日時/10月4日(水)~10日(火)10時~19時
場所/柏市民ギャラリー(パレット柏3階)
 詳細は、TEL04(7157)0280 同ギャラリーまで。

10/19(木)れすか天声人語勉強会
読者と楽しむ朗読の時間

 文字情報を声に出して読むことで脳を活性化できると好評の天声人語朗読会。コロナ禍対策として朗読の時間を短縮し、天声人語の内容について深め、折々のことばも追加して学ぶ月1回の天声人語勉強会。
 講師は、朗読グループ「美宙」主宰の三浦喜代子さん。少人数で開講中です。
 朝日新聞をご購読の方を対象に9月の参加者を募集します。
 
日時/10月19日(木) 10時~11時
場所/朝日れすか編集室内会議室(柏市旭町1―4―19・柏駅西口徒歩3分)
定員/8人
受講料/1000円
 申し込みは、朝日れすか編集室(04・7143・4021)へ、平日10時~17時。定員になり次第、締め切り。

北の国から余市のリキュールプレゼント

 果樹栽培が盛んな北海道余市町のフルーツを、すべてお酒にしようという試みが注目を集めている。
 余市駅前にある「余市リキュールファクトリー」(寺尾光司代表)は、落下などで市場に出荷できない果物などを引き取り、農園ごと、品種ごとにラベルも違うリキュール製造を数十本から手掛けている。
 りんご、ぶどう、洋梨、ブルーベリー、フランボワーズなど約30種類、アルコール度数約5%の彩り鮮やかなボトルが次々に誕生。お酒の苦手な方でも飲みやすく、食前酒やリラックスタイムに、贈り物にも最適。大切に育ててきた農家のご苦労が花開き、持続可能な生産地となるよう力強く支えている。

★プルーンリキュール500ml(1本1,650円) 読者3名様にプレゼント
ご希望の方は、こちらから

余市リキュールファクトリ―では、地方発送も実施。お問い合わせは、TEL090(9526)9773 寺尾さんまで。

お寺でシャンソン実りの秋 命に感謝
浜砂伴海コンサート

 歌うことは生きること、笑顔のシャンソン教室を主宰するなど、愛と情熱の浜砂伴海さんが柏駅近くの長全寺でシャンソンの秋を謳う。スペシャルゲストにパリ在住のアコーディオン奏者、伊藤浩子さん、ピアノは秋山暁子さんほか。
日時/10月9日(月・祝)午後3時~
会場/長全寺(柏市柏6―1―9・柏駅東口歩5分)
料金/2000円
 申し込みは有田さん(090―3816―6942)。

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