2023年10月の話題

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柏市弱視者の学びをサポート
ボランティアで拡大教科書作製

柏市拡大写本サークルの会員。前列中央が傍島代表=柏市中央公民館

柏市拡大写本サークル

 弱視や発達障害の児童・生徒に、より学びやすい教科書を届けたい――。そんな思いを共有し、利用者一人ひとりの見え方にあわせた「拡大教科書」をつくっているボランティア団体が柏市にある。教科書会社から標準拡大教科書が発行されているにも関わらず、県内外から作製依頼があるという。

 拡大教科書をつくっているのは「柏市拡大写本サークル」(傍島純子代表)。市社会福祉協議会主催のボランティア養成講座の受講者で1977年に設立された。現在、会員は50~80代の25人。ほぼ週1回のペースで同市中央公民館に集まって作業をしている。

見やすさ重要視

 弱視の症状は単に視力が弱いだけでなく、視野が狭い、光がまぶしい、眼球が無意識のうちに動くなどさまざま。新年度の拡大教科書作製依頼を受けると、利用者の要望をもとに文字の大きさ、行間や字間、書体などの仕様を決めて作業を開始する。総ルビや白黒反転なども対応可能だ。
 原本教科書のデジタルデータは、教科書会社から提供される。画像を見やすく加工し、レイアウトしていく。校正とデータの修正を繰り返し、製本と裁断の工程をへてようやく完成となる。パソコンで編集できるようになったいまでも、1教科すべてをつくるには数カ月かかるという。
 製本担当の渡辺裕子さんは「教科書会社の拡大教科書とそん色のないものをつくり、利用者がコンプレックスを感じることがないようにしたい」と話す。「見やすく、美しく、壊れにくい。試行錯誤しながら、よりよいものを探求していきたいですね」
 原本教科書1冊が、拡大教科書では数冊~二十数冊のボリュームになる。今年度は大分や長崎など県内外の小学生3人、中学生3人から依頼があった。高2~3年の英語を含めると271冊を作製した。ピークの2006年には、108人分2539冊もの拡大教科書をつくっていた。

デジタル教科書

 文部科学省は来年度、小5~中3の英語から「デジタル教科書」の導入を決めている。パソコンやタブレット端末で閲覧できるため文字の拡大や色の変更、文章を音声で読み上げるといった機能を加えることができる。視覚障害や学習障害がある児童・生徒も学びやすくなると期待されているが、傍島さんは「デジタル教科書が普及するまでには時間がかかるだろうし、端末の操作と教科書内容の理解の両方を器用にこなすのはかなり難しいのではないか」と心配する。
 「デジタル教科書の時代になっても、紙の拡大教科書が欲しいというお子さんがいるかもしれません。ボランティアがつくる拡大教科書はレイアウトがシンプルなので、使いやすいというお子さんがいるかもしれません。そうした要望に対応できるだけの体力を残しておかなければ」。傍島さんは「若い人たちの力も借りたい」と協力を呼びかけている。

 会員を募集しています。経験は問いません。柏市中央公民館で毎週火曜の午前10時から約2時間、作業を行います。年会費100円。問い合わせは、代表の傍島さん(04・7147・7722)へ。

SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標33

災害時の利用にも期待
自己完結型水洗トイレ登場

自己完結型トイレ

 我孫子市はことし2月、観光拠点の手賀沼親水広場第2駐車場に最先端技術を使った「自己完結型リサイクル水洗トイレ」を設置。環境負荷を抑えた安心で快適なトイレに注目が集まる。
 このトイレは東日本ガスから寄贈されたもので、ミネラルイオン溶液を排泄物に添加することで汚物を洗浄水と汚泥に分解することができるという。洗浄水は繰り返し使用できるため給排水も不要。分解後の汚泥はほとんど臭わないという画期的なトイレだ。太陽光パネルと蓄電池を利用しているため、電気設備も不要。上下水道や電力設備が無い場所でも使えることから、災害時の避難所などでも衛生的なトイレの導入に期待が高まる。靴を脱いでスリッパで利用する。扉を開けると嫌な匂いはない。自宅のような使い心地も好評だ。製造・開発は㈱常陸。 。

11/16(木)れすか天声人語勉強会
読者と楽しむ朗読の時間

 文字情報を声に出して読むことで脳を活性化できると好評の天声人語朗読会。コロナ禍対策として朗読の時間を短縮し、天声人語の内容について深め、折々のことばも追加して学ぶ月1回の天声人語勉強会。
 講師は、朗読グループ「美宙」主宰の三浦喜代子さん。少人数で開講中です。
 朝日新聞をご購読の方を対象に9月の参加者を募集します。
 
日時/11月16日(木) 10時~11時
場所/朝日れすか編集室内会議室(柏市旭町1―4―19・柏駅西口徒歩3分)
定員/8人
受講料/1000円
 申し込みは、朝日れすか編集室(04・7143・4021)へ、平日10時~17時。定員になり次第、締め切り。

松戸市梨狩りに大喜び 支援学級児童たち
松戸北ロータリークラブの取り組み

あっ!とれたー 大喜びの児童=松戸市の高代園

  松戸市立小金小学校と、同栗ヶ沢小学校の支援学級児童たち総勢40人が9月13日、午前と午後に分かれ同市内の高代園で松戸の名産、梨狩りを楽しんだ。
 この課外授業は松戸北ロータリークラブ(小澤直之会長)の地域貢献活動の一環で、「子どもたちに地元の名産品を伝えよう」と昨年初めて栗ヶ沢小を梨狩りに招待し喜ばれたことから、今回は2校を対象に実施した。
 午前の部に参加した小金小学校の15人は9時15分、校長と教師4人の引率で送迎バスに乗り学校を出発。高代園に着くと児童代表が元気な声で「よろしくお願いします」と挨拶をし、児童とロータリークラブのメンバー約30人が2人1組になって梨狩りを開始。梨の種類は豊水。見事に実のついた梨園の木の高さは児童らの手が届かないため、クラブメンバーが一人一人抱き上げて手助けする。自分でもいだ梨を手に大喜びの児童を見守るクラブメンバーらにも笑顔が広がった。
 今回の企画を担当した広報委員会の平野崇広委員長は「地元農園を利用することで産業への貢献にもつながるといいですね。今後も続けていきたいです」と話した。後日、児童たちから、お礼に梨の墨絵がメンバーに贈られた。

関東大震災から100年柏市で全市民参加型の総合防災訓練実施
「レスキューホテル」登場

レスキューホテル

 関東大震災から100年の節目を迎え、柏市では全市民参加型の総合防災訓練が9月30日、柏の葉中学校を会場に行われた。
 地震の際の安全確保として「まず低く、頭を守り、動かない」を身につける避難訓練や、防災本部を見立てた訓練では、地震被害の状況を太田和美市長に報告し、指揮命令を発出するなど、本番さながら真剣そのもの。このほか、起震車での地震体験や、消防局による消火訓練など、様々な防災関連の体験会も好評。災害時に仮設の宿泊施設や臨時の医療施設にもなる移動可能な「レスキューホテル」 (広島建設㈱所有・㈱デベロップ運営)が初登場し、参加者は興味津々。広島建設グループでは、このコンテナホテルを関東圏内に48室所有しており、平時では宿泊施設として稼働しながら、有事にはレスキューホテルとしての役割が実現可能だという。
 訓練に参加した柏市在住の親子は「突然の災害時には慌ててしまうので、事前に体験ができてよかった。子どもたちにとっても貴重な訓練だった」と話した。柏市は「日頃の心構えと準備が重要」と市民への呼びかけと共に、市の防災対応力の向上も目指している。

スイーツ甲子園で優勝
野田鎌田学園「Shine」

優勝したチーム「シャイン」のメンバー

 高校生のパティシエ全国ナンバーワンを決める「第16回スイーツ甲子園」が9月18日、都内で開催され、東日本代表の野田鎌田学園高等専修学校のチーム「Shine(シャイン)」が、2年ぶり2度目の優勝に輝いた。昨年は貝印賞だった。
 同チームは、横山瑠亜さん、中山紋萌さん、向井さくらさんの3年生仲良し3人組。4月の学内選考、6月の東日本書類選考、8月の東日本大会を勝ち抜き、全国大会に。東西の2ブロックから6チームが参加し、2時間30分の制限時間内で「アニバーサリー」をテーマにスイーツ製作を競った。
 「Shine」チームはチョコレートやムースなどで作った土台に飴細工やマドレーヌなどを使用したケーキで挑戦。その名も「dream(ドリーム)」。審査員から「味が一番良かった」と絶賛の声が上がった。「0・1㎎単位で味の調整をしてきたので、本当にうれしかった」と土台を担当した向井さん。「2人に励まされ、大変だった練習も楽しくできた」と振り返った横山さん。「前々回優勝した先輩たちが応援してくれて励みになった」と中山さんも笑顔で話した。指導した岡安亜佐子先生は「半年間、毎日の積み重ねをよく頑張ってくれた。夢を持って学校に来ているので後押しできたのはうれしかった」とメンバーの頑張りをたたえた。

ポラス住民交流会&防災講座
消防士が新住民にアドバイス

消火器を使って消火訓練

 新松戸に新しくできたポラスの分譲住宅「ビー・グレイス新松戸 ウエスト&イースト」の新規住民のための交流会で防災講座が9月10日、横須賀一丁目会館で行われた。当日は12家族が参加し、大金平消防署の消防士4人の指導のもと、新しく住む町のハザードマ ップで避難所などの確認後、消火訓練や棒と毛布で作る担架での救護者搬送訓練に熱心に取り組んだ。家族4人で参加した川崎さん家族は4歳の息子が消火器を使った消火訓練に挑戦。父親は「共働きでなかなか近所の方と会うことが無いので、良い機会でした。温暖化で災害が多くなってきているので、防災に対しての意識が高まりました」と話した。災害時にはご近所の助け合いが大きく左右する。指導を担当した消防士の近藤秀之さんは「地域コミュニティの力で、自助、共助に役立てていただければと思います」と期待した。

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