われら太陽王
小泉弾でG大阪撃破
5試合ぶり勝利
もやもやした気分を吹き飛ばす、快心の一発だった。4月6日、桜咲くホーム日立台に、1カ月ぶりに凱歌が響き渡った。
柏レイソルは今季、J1で上位をキープし続ける。しかし直近のリーグ戦では、3月8日の鹿島アントラーズ戦に破れた後、3試合引き分けと、勝ちきれない状況が続いていた。「勝つか負けるか、そのどっちに転ぶかが、シーズンの結果を大きく左右する」。MF小泉佳穂は、そう肝に銘じ、この日、ピッチに立った。
試合は、レイソルが速いパス回しで序盤からペースを握り、果敢に攻撃を仕掛けていった。一方のガンバもゴール前を固め、得点を許さない。ゴールレスで折り返した後半20分。MF熊坂光希の縦パスがガンバ守備陣にあたり、ボールはゴール正面にこぼれた。そこに待っていたのが小泉。豪快に右足で蹴り込み、先制ゴールを決めた。レイソルはこの1点を守り切り、5試合ぶりの白星を飾った。
小泉は「チームとしてボールを前へ運べる確信があるからこそ、いい位置でボールを待つことができた。それが今のチームのよさ」と振り返った。
ロドリゲス監督は「追加点を複数取れなかったことは残念だが、攻守にわたり、完成度の高い試合ができた」と評価。そのうえで「対戦相手は我々を分析してくる。より多くのチャンスを作ることも大切だが、より攻撃のバリエーションを増やし、対策を取りづらい形に持っていくことが重要」と今後の課題を語った。
レイソルは11日に国立競技場で行われた、FC東京との戦いで1―1でドロー。20日、アウェーで湘南ベルマーレとの戦いに臨む。
J1初制覇に貢献 レアンドロさん死去
レイソルの2010年のJ2優勝、11年のJ1初制覇に貢献したレアンドロドミンゲスさんが、4月1日、41歳で死去した。母国ブラジルで闘病中だった。