れすか句会
主題「針」
主席 針穴に溶け出していく花氷
(鎌ケ谷市)佐藤 弘
次席 手作りの形見の針山春光る
(流山市)成田 美津子
三席 秒針のきざむ命や朧の夜
(野田市)塩野谷 慎吾
【選評】
主席の「針穴に」の句は「針穴」と「花氷」の二物衝撃がいい。独自の叙情性を感じさせる。次席の「手作りの」の句は「針山」の語の斡旋がいい。ひと刺しひと刺しの苦労の跡を感じさせる。三席の「秒針の」の句は「朧の夜」の春の季感に合わせ、命の大切さを詠んでいる。今月は「針」という主題にもかかわらず佳句が多かった。
選者 研生英午(みがきえいご)
【募集】
5月の主題は「米」。「異国米混ぜて戦後を遠ざかる 二星 菜穂」。4月25日(金)消印有効。投句は葉書一枚につき3句迄(未発表作品に限る)。〒277―0852柏市旭町1‒4‒19‒3F「れすか句会」係へ。ベスト3の作品に賞品進呈。