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朝日新聞柏支局長のコラム

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ワクチン接種

  子どもの頃、注射の痛みは恐怖だった。肩に打つ注射は痛く、おしりに打たれた時は、怖くて注射器がテレビのリモコンくらいの大きさに思えた。ハンコのように押しつける予防接種の時は、痛みを感じず、ほっとした。採血はチクリとしたが、注射の痛みに比べれば気が楽だった。
 医療従事者に続き、高齢者施設入所者を除く高齢者を対象に、新型コロナウイルス対策のワクチン接種が県内で始まった。痛みで翌日は腕が上がらないという体験談がある一方で、「ほとんど痛みを感じなかった」との声も聞く。自分は打っていないので何とも言えないが、痛いかどうかなどと言っていられない状況なのは確かだ。
 ワクチン接種予約を巡っては、県内の自治体で混乱が起きた。予約の電話がつながりにくくなったり、その結果、市民が自治体の保健施設に押し寄せたり。予約とは別の電話相談窓口でも問い合わせが増え、着信の半分ほどしか応対できなくなったところもある。
 コロナ禍で不安が広がっている中、希望となるワクチン接種で不安を加えてほしくない。接種券発送を細かく年齢別に分けたり、電話の回線数を予定より増やしたりと、混乱を避けるための工夫は続いている。今後、対象年齢が広がる中、混乱なき接種ができるよう、対策を徹底してほしい。

朝日新聞柏支局長 石原剛文
   

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