ふなちゃんの音楽ジャングル

PUFFY/THE PUFFY

　PUFFYの大ヒットしたデビュー曲「アジアの純真」は1996年5月にリリースされました。続く「これが私の生きる道」「サーキットの娘」「渚にまつわるエトセトラ」なども奥田民生プロデュースによるもので、聴いた瞬間に「これはヒットするよ!」って思ったものです。そして、あの力の抜けた自然体のスタイルのふたり(大貫亜美と吉村由美)は瞬く間に人気者となっていきました。曲やアレンジもさることながら、井上陽水による「アジアの純真」と「渚にまつわるエトセトラ」の歌詞も、とってもインパクトが大きかったです。
　PUFFYの人気は国内だけにとどまるものではありません。2002年からスタートした北アメリカツアーは、なんと114都市をバスで移動するというライブ活動を展開し、アメリカのカレッジチャートにランクインを果たします。さらに2004年11月、全米NO.1のアニメチャンネルで、彼女たちを主人公にしたアニメ番組「ハイ!ハイ!パフィー・アミユミ」が世界110カ国以上で放送され、その主題歌を含むアルバムで全米メジャー・デビューを果たすのです。絵に描いたようなサクセス・ストーリーが、当然だったかのような自然体のふたりに、頼もしさをも感じた人は多かったでしょう。
　さて、ややもすれば沈みがちになりそうなコロナ禍の中、元気をいっぱいくれそうなPUFFYのニューアルバムです!デビュー25周年となる今年、アルバムに先駆けてリリースされたシングル「Pathfinder」を聴いたとき、アフターコロナのパスファインダーとなってくれる、そんな期待感も感じました。

船守秀一（音楽プロデューサー・http://www2.odn.ne.jp/obbligato/)