ふなちゃんの音楽ジャングル

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吾妻光良&The Swinging Boppers

吾妻光良&The Swinging Boppers /『Scheduled by the Budget』

 今月、ついに新型コロナが「2類相当」から季節性インフルエンザなどと同じ「5類」に格下げされ、マスクももうしなさいという強制感はなくなったような日本です。ミュージック・イベントも数多く開催されるようになり、ライブハウスにも音楽ファンが戻りつつあります。いいなぁ、この自由な雰囲気。こんなときには、とびっきりご機嫌な音楽をフルボリュームで流したいというあなた。今月は吾妻光良&The Swinging Boppersをご紹介しちゃいます。
 コロナ禍など予想もできなかった2019年、彼らは結成40周年を迎え、メンバーの大半が還暦を超えたというタイミングでリリースされた通算8作目のアルバムのタイトルは『Scheduled by the Budget』。8管のホーンセクションを擁し、12人編成の大所帯バンドのゴージャスなサウンドとともに、クスッと笑ってしまうような歌詞に聴き入ってしまう……。このアルバムでも「大人はワイン2本まで」「Photo爺ィ」「やっぱ見た目だろ」などと、どんなことを歌うんだろうと期待しちゃうタイトルが並びます。冒頭の「ご機嫌目盛」では、吾妻光良とアルトサックスの渡辺康蔵によるラップ・バトルが飛び出すなど場合によって元気をもらえるのであります。数多くのミュージシャンからリスペクトされるブルース・ギタリスト、吾妻光良。本編ラストでは「正しいけどつまらない」で歌われる内容に、ほんと、そのとおりでさぁと頷く私であります。魂のギター・ソロも熱いです! さあ、うっぷんの溜まったコロナ禍を吹っ飛ばしましょう!!


船守秀一(音楽プロデューサー・http://www2.odn.ne.jp/obbligato/)

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