ふなちゃんの音楽ジャングル
いきものがかり10枚目のオリジナルアルバムだよ
いきものがかり/『0』
門井慶喜の直木賞を受賞した小説『銀河鉄道の父』は、宮沢賢治の父・政次郎の目を通して、息子をはじめとする家族を描く作品ですが、昨年成島出監督によって映画化され、大きな話題となりました。主演の役所広司や菅田将暉、森七菜らもさることながら、〈いきものがかり〉による書き下ろしの主題歌「STAR」も印象的で秀逸でした。そうです、〈いきものがかり〉の10枚目のオリジナルアルバムを今月はご紹介します。
このコーナーでは、2018年に吉岡聖恵のアルバム『うたいろ』を紹介しています。そのときは、グループの活動休止となる"放牧宣言"を発表した後のことでした。その後、"集牧宣言"と題して活動を再開した〈いきものがかり〉。しかし、2020年には、全国アリーナツアーがコロナ禍で中止となってしまいました。翌年の夏には山下穂尊がグループを脱退し、吉岡聖恵と水野良樹の2人で再スタートとなったのです。そんな記念すべき〈いきものがかり〉の10枚目のオリジナルアルバム『○』は、2人体制初のアルバムです。プリキュア20周年記念ソング「ときめき」も素敵ですよ。
ちなみに小・中・高校と同じ学校に通っていた水野良樹と山下穂尊が小学校1年生の時に一緒に金魚に餌をあげる「生き物係」をしていたことがユニット名の由来だそうです。〈いきものがかり〉のポップな音楽と同じように、とっても温かくて楽しいエピソードですよね!!
CD=ESCL5885
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船守秀一(音楽プロデューサー・http://www2.odn.ne.jp/obbligato/)