命のバトン151  農文化を食卓に

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流山のカナルファーム
昔ながらの平飼い鶏の卵

 ブルーベリー畑の一角をネットで囲った所で鶏30羽が元気に歩き回り、えさをついばんでいる。流山市西深井の農園「カナルファーム」(☎070・6578・9461)が平飼いの鶏で採卵する農場だ。
 農園の矢口優子さんは男女3人を育てる母親。「子どもたちに安全なものを食べさせたい」と6年前、都内の家電メーカーを辞めて家業の農家を継いだ。枝豆、小松菜、オカヒジキなど無農薬中心の季節野菜を作る。旧家の自宅にあった井戸小屋を改築した直売店「ido(いど)」に作物を並べている。
 昔ながらの平飼い鶏は昨年から始めた。アメリカで育種開発された「ボリスブラウン」という赤い卵を産む鶏を育てている。周辺は住宅地なので、臭いで迷惑をかけないよう毎日掃除する。えさとして米ぬか、イワシの煮干しなどを与えるが、鶏は農場のブルーベリーの木に飛びつくようにして実を食べる。4月から卵を産むようになり「ベリー卵」として販売する。
 矢口さんは「今は日に30個が限度。これから飼う鶏を増やして生卵だけでなく、加工にも力を入れたい」という。

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