命のバトン152 農文化を食卓に
野田市のブランド「黒酢米」
玄米黒酢を散布、低農薬で
「自然にやさしい、人にやさしい」がスローガンの野田市産ブランド「黒酢米」の新米が人気だ。今年は市内の田んぼの半分に匹敵する512㌶に作付けされた。
2009(平成21)年から化学合成農薬、化学肥料を通常の半分以下に減らす、病気に強い丈夫な稲を作るサプリメントとして、アミノ酸などを含んだ玄米黒酢を空中散布。「安全で安心な米」として、市内小中学校の学校給食で使われている。
江戸時代から農家という同市船形の「セノウファーム」経営瀬能良一さん(72)は耕作する18㌶のうち、10㌶で「黒酢米」を生産する。収穫期を迎えて忙しい。
「うまい米を作りたい」として、タネの段階から農薬を使わず、お湯に浸して種子伝染性の病害虫を防除したり、収穫後に稲わらを田んぼにすき込んで有機肥料化したり。玄米を光選別機にかけてよいものだけを出荷する。
瀬能さんらの「黒酢米」を扱う農産物直売所「ゆめあぐり野田」(04・7120・8821)は毎月26日を「お米の日」として1割引きにしている。