命のバトン157 農文化を食卓に

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野田で収穫、出荷続く
寒さで甘み増すホウレンソウ

 寒さででんぷんが糖に変わり、甘みを増すというホウレンソウ。県内トップクラスの産地、野田市で出荷作業が続いている。江戸中期から続く農家の9代目という寺田幸夫さん(68)も忙しい毎日だ。
 2018(平成30)年産のホウレンソウは全国収穫量22万8300㌧。千葉県は2万5500㌧(11.2%)で全国1位。野田市産は06年(同18)年産5430㌧で県内1位の記録が残る。
 同市が産地化したのは1955(昭和30)年代後半からで、寺田さん方も同時期に父親繁夫さん(95)が始めた。ナス、キュウリ、トマトの夏野菜が終わると、種まきから始める。
 おいしいものを作ろうと、ハウス1棟20㌃に腐葉土の堆肥300㌔を入れ、葉が厚くなるよう育てる。湿度に気を配り、ハウスの換気に注意する。30㌢弱に伸びたら収穫し、5~7株を1束(230㌘)にして市内の直売所「ゆめあぐり野田」(04・7120・8821)に毎日20束を出荷する。昼過ぎには売り切れるという。寺田さんは「売れているときが一番うれしいね」と笑顔を見せた。

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