命のバトン159 農文化を食卓に

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印西市の栄福寺薬師堂
県内最古の木造建築

 印西市角田(旧本埜村)にある栄福寺薬師堂は約550年前の室町時代に創建された。正面、側面とも三間という真四角のお堂。重厚なかやぶき屋根の寄せ棟造りで、棟札に「文明4(1472)年成就」との墨書銘がある。
 建立時期がわかる県内最古の木造建築で、国の重要文化財になっている。
 神道と仏教が共存して信仰された「神仏習合」の名残のように、境内には熊野神社が同居する。薬師堂のご本尊は人々の病苦を癒やすという薬師如来で、33年に一度しかご開帳されない「秘仏」だ。23戸の地区住民が代々5~6戸で1班をつくり、境内の掃除などを分担、正月には住民そろってのお参りを続けている。
 2019年の房総半島台風(15号)で屋根が反り返るなどの大きな被害を受けた。20年に国や県の補助を受け、約2000万円かけて修理し、1㍍近いかやぶきを蘇らせた。工事にあわせ、痛んでいたご本尊も修復した。

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