命のバトン162 農文化を食卓に
柏染谷農場の挑戦
魅力ある農業で地域を元気に
柏市の利根川沿いで水稲約150haをはじめ、小麦、大豆など、大規模農場の運営に取り組む柏染谷農場(染谷茂代表)は、地域を元気に、明るい農業を目指し、若者の農業離れに歯止めをかけようと奔走している。
2018年、いち早くGPS技術の実証事業にも着手。ラジコンヘリコプターでの肥料散布や、GPS田植え機などを導入。農作業の安定化と魅力ある農業を推進している(写真=染谷農場提供)
代表の染谷さんは、食料自給率4割以下になった日本の農業に危機感を抱き、消費者の理解が不可欠との思いで情報紙「あぜみち便り」を発信したり、米作り、ジャガイモ堀りの体験活動など、市民との交流活動も積極的に展開している。とくに古来より瑞穂の国と呼ばれてきた日本特有の食文化について子どもたちに魅力ある農業、誇りの持てる農業を伝えていきたいと課題山積の中、奮闘中だ。