2017年12月の話題

過去の話題一覧

全国大会全国障害者スポーツ大会えひめ大会
柏の鈴木裕貴選手
2年連続100m・200mで新記録達成

大会新記録で100m・200m1位の鈴木裕貴選手(右)と大門コーチ(=クラブ提供)

全国障害者スポーツ大会「愛顔つなぐえひめ大会」が10月28日〜30日、台風通過の悪天候の中、愛媛県総合運動公園陸上競技場で開催された。
県大会新記録を達成し、弊紙7月号の表紙を飾った地元ダイバーシティAC千葉所属の5人の選手たちも千葉県選手団として愛媛入り。中でも、鈴木裕貴選手は、100m13秒23、200m27秒99、4×100mリレー46秒51と、すべての出場種目において自身の記録を更新する形で大会新記録の三冠を達成した。
華々しい活躍を見せた鈴木選手だが、その陰で今シーズンは新たな課題と闘う苦悩の日々だったという。
春のタイで行われたINAS世界大会に始まり、夏の日本ID選手権、秋のジャパンパラと、出場した全ての100m種目でフライングを連発。身体と心のコントロールを時に苦手とするT20知的障害クラスの選手には「雷管の音を聞いてからスタートする」そんな当たり前のことが、大きな困難になり得るのだ。
心身の感覚のズレを修正し、全ての欲を無にして臨んだ今大会は、コーチが介助者として選手と共にトラックへ入場できる制度があり、フライング連続記録を阻止する絶好のチャンスでもあった。
サブトラックで入念に調整を済ませた鈴木選手は、直前まで自らの呼吸と気持ちを安定させることに集中して大門寛子コーチと100mのスタートラインに立った。
コーチだけではなく、スタンドで見守る両親やチームメイト、関係者全員が両手を合わせて祈る中でのスタート。
レース後、「フライングしなくてよかったです」と満面の笑みで語る鈴木選手。半年以上続いた課題を乗り越えた後の大会新は、喜びもひとしおだった。「県代表として重圧がかかる中、よく課題を克服してくれた。実は、このフライングこそが、鈴木選手の強みの原点。レース直前に自身の筋肉への刺激を無意識に高める力があるからこそ、世界で闘える選手に成長した」と大門コーチは課題を乗り越えた選手をたたえた。

岸田悠弥選手800mで復活V
特別支援学校在学中に県代表として全国大会などで活躍した岸田悠弥選手は、卒業後、働きながら個人での練習メニューや適性種目に悩んでいたという。そんな中、昨年5月、ダイバーシティの清水崇史コーチと偶然再会し、同クラブの加入を決意。ちょうど1年後の今年5月、全国大会への選考を兼ねた県大会で800mに出場し、3年ぶりの代表入りを決めた。
「岸田の失いかけた自信を取り戻すためにも、記録よりも絶対に勝たせなければいけないレースだった」と大門コーチは代表選考を振り返る。
岸田選手は「自分が勝てることがわかってよかった」と自信と勢いをつけ、えひめ大会へ乗り込んだ。3年前に出場した全国大会では銀止まりだったが、今年は、800m2分05秒81で金メダルを千葉に持ち帰ってきた。
片道2時間以上かけて練習への送迎をしてくれる保護者や、千葉から愛媛まで応援に駆けつけてくれた恩師ら、たくさんの人たちに支えられて、岸田選手の復活劇が実現した。2020東京パラリンピックでの活躍に期待がふくらむ。

船橋市デンマークと外交関係樹立150周年
皇太子妃がアンデルセン公園訪問

小学生と握手するメアリー皇太子妃。左は松戸徹船橋市長

デンマークのフレデリック皇太子夫妻が先ごろ、日本との外交関係樹立150周年を記念するイベントなどに出席するため来日。滞在中、メアリー皇太子妃は船橋市の「ふなばしアンデルセン公園」を訪れ、新しい遊具エリアオープンのテープカットや記念植樹などをした。2005年4月以来、12年ぶり2度目の訪問となる。
皇太子妃は10月10日に同公園を訪れ、松戸徹船橋市長らに迎えられた。市内の園児、小中学生約2000人や入園者がデンマーク国旗の小旗を振って歓迎。皇太子妃は笑顔で子どもたちに話しかけ、握手を交わした。
皇太子妃はこの後、市立法田中学校吹奏楽部の先導で園内の「花の城ゾーン」芝生広場へ。デンマーク製遊具が整備された新エリアで、同行したメッテ・ボック文化大臣らとともにテープカット。デンマークでよく見られるというニワトコの木を記念植樹した。
園内の散策も楽しんだ。皇太子妃が前回来園した時に、アンデルセン像の近くに記念植樹したブナの木なども見学。昼食時には、市立高根小学校の児童と高根神明社による神楽の演舞を鑑賞した。
船橋市は1989年、童話作家アンデルセン(1805~1875年)の生誕地デンマーク・オーデンセと姉妹都市提携。これを受けてアンデルセンをテーマにした施設などが整備され、1996年に「ふなばしアンデルセン公園」として開園した。

柏市フィギュア元五輪日本代表
鈴木明子さんが出前授業
柏・逆井小で講演とスケート指導

スピンのコツは「腕を広げた後、胸の前で閉じる」と鈴木明子さん(中央)

フィギュアスケート元女子シングル五輪日本代表の鈴木明子さんが10月17日、柏市立逆井小学校(宇佐見文夫校長、353人)を訪れ、講演とスケート指導をした。体験型の出前授業「スケートキャラバン」(朝日新聞社主催、木下グループ特別協賛)で、昨年度から全国の小学校へ届けている。
鈴木さんは2010年バンクーバー、14年ソチと2大会続けて五輪に出場し、いずれも8位に入賞した。摂食障害を乗り越え、リンクに復帰した努力の人でもある。ソチ五輪後に現役を引退。現在はプロフィギュアスケーターとして活動している。
出前授業では、3年生以上の児童と保護者を前に講演した。23年間に及んだ競技生活を振り返り、「目標をかなえるたびに夢が大きくなり、その先に五輪があった。メダルは取れなかったけれど、後悔はない。日々の練習をやりきった自信があったから」と話し、「願うだけでは何も起こらない。目標を立て、チャレンジする気持ちを持ってほしい」と呼びかけた。
3、4年生には、体育館に設置した樹脂製の簡易リンクで滑り方を指導した。手すりにつかまりながら一列に進む子どもたちに、鈴木さんは「ガニ股で歩く。前に蹴り出した足を後ろに引く」とアドバイス。子どもたちはすぐにコツをつかみ、リンクいっぱいに広がって滑り出した。
4年の須賀大喜君は「これまでに3、4回、おじいちゃんにスケートに連れていってもらったことがある。氷の上よりも滑らないので、安心だった。一度も転ばなかったし、楽しかった」と話した。
スケートキャラバンは昨年度から始まり、全国5つの小学校で開催された。講師は鈴木さんと、元アイスダンス五輪日本代表のキャシー・リードさん。今年度は約70校の応募の中から、逆井小など5校が選ばれた。

 

松戸市松戸の未来を考える
子どもたちの提言に期待

2040年の松戸市について活発な話し合い

2040年の松戸の未来と政策を考える「まつど未来ワークショップ」が10月14日、市内在住の中学生から大学生を対象に同市女性センターで行われ、22人が参加した。
松戸市にはどんな魅力と課題があるのかについて関心を持ち、地域社会を他人事ではなく自分の事として向き合うきっかけにして欲しいと、松戸市が千葉大学の協力のもと実施。
まず、千葉大研究グループが開発した未来シミュレータを使って算出されたデータに基づき、未来の松戸市の課題を探った。その後、各4~5名ずつのグループに分かれ、少子高齢化や産業・雇用創出などの課題に対して真剣な意見交換が行われた。
出席した本郷谷健次市長への提言では「高齢化に伴い病院の入院設備が不足する問題に対し、空き家を利用した小規模な医療施設を作りたい」「生活習慣病の予防も兼ねた大人のスポーツ大会を開催するのはどうか」など、全員が堂々と発表。どれも素晴らしい内容だった。

お出かけご近所でお出かけ情報

流山市


楽しみをあらゆる人へ
バリアフリーアート展
12月3日からの障害者週間を前に、流山市おおたかの森センターと、こども図書館が協働で企画展を開催。
自閉症の方々によるアート作品や触れて楽しめるオルゴール作品、布絵本や点字本の展示などのほか、こども図書館ならではのバリアフリー関連図書の紹介コーナーを特設。楽しみながら障害者について関心を持ってもらう企画だ。複合施設の利点を活かしハンディの有無や国籍、年齢に関係なく絵画や音などの文化芸術に触れ合う機会を立体的に提供する。

日時/12月2日(土)~10日(日) 10時~17時
※4日はこども図書館のみ休館 ※入場無料
問い合わせは、TEL:04(7159)7031同センターへ。


松戸市
成人環境講座
「里山保全と動物保護から考える地球環境問題」をテーマに、一橋大学大学院社会学研究科特任教授の関啓子氏による講演会。松戸市を基盤に未来を見据えてより良い環境を残す活動を行っているアースコン・マツド主催。参加費無料。

日時/12月16日(土) 13時30分~15時30分
場所/松戸市民会館 301会議室
定員/100人(申込先着)
申し込みは、TEL:047(344)8152 竹林さんへ(平日10時~16時)。

情報病気のこと知ることから

11月26日(日) 川崎病講演会
アミュゼ柏で
講師に松戸市立病院小児科医の伊藤健一郎氏を招き、川崎病との向き合い方をテーマに講演会と相談会を開催。子ども可、どなたでも参加可、無料。川崎病の子どもをもつ親の会千葉県連絡会主催。
日時/11月26日(日) 18時30分~20時30分
場所/アミュゼ柏プラザ
問い合わせは、TEL:04(7139)2750 武藤さんへ。

11月27日(月) サプリと健康
東大柏で
栄養士の滝川愛梨さんが安心・安全なサプリの買い方、医薬品の組み合わせかたなど活用するポイントを語ります。一般社団法人セカンドライフファクトリー主催。
日時/11月27日(月) 13時30分~15時
場所/東京大学柏キャンパス総合研究棟6階大会議室
※要予約11月22日締め切り
資料代/500円
申し込みは、TEL:04(7100)8023 同事務局へ。

12月14日(木) がん哲学外来カフェ
流山で
「ながれやま・がん哲学外来カフェ」の1周年を記念して樋野興夫氏(順天堂大医学部教授)を招き、がんなどの病で心に悩みを抱えている方、支えている家族に向けた講演会。2部はチェロ演奏も。
日時/12月14日(木) 13時30分~15時30分
場所/流山市生涯学習センター ※先着200人
参加費/500円
申し込みは、TEL:090(2657)8948 春日井さんへ。

ASA朝日新聞チャリティー12月15日(金) スペシャルXmasライブ
異色のコラボでショパンの別れの曲

身近に一流の音楽をお届けする朝日新聞スペシャルライブ。人恋しくなる12月は、温かな愛の歌を集めてみました。 世界的な名曲「ショパンの別れの曲」、「アメージンググレイス」ほか、柏のスタジオ・ウーで、テノール歌手・三浦幸未知マリオと沖縄の歌姫・美織の異色コラボが実現。年間200超のステージをこなすスーパーピアニスト・いっくんこと、伊藤辰哉さんの応援も加わり、楽しくも格調高いステージです。クリスマスを前に、美しい愛の唄の数々をお楽しみください。ASA新聞生活お勧め隊主催、朝日れすか編集室企画。
日時/12月15日(金) 19時開演
会場/スタジオ・ウー(柏駅東口徒歩3分)
料金/2500円(税込)
チケットは、TEL:04(7143)4021 朝日れすか編集室へ。平日10時~18時受け付け。定員80名。

★スペシャルライブに読者3組6名様ご招待
ご希望の方はハガキに郵便番号、住所、氏名、好きな愛の歌を書いて〒277―8691 柏郵便局内私書箱46号 朝日れすか「朝日新聞ライブ」係へ。11月27日(月)必着。

2018カレンダー手賀沼の野鳥カレンダー
限定100部好評発売中

お待たせしました!
手賀沼周辺で撮影された四季折々の野鳥を満喫できる、人気の月めくりミニカレンダーが完成。
毎年楽しみにしている読者も多く、身近な野鳥たちが手賀沼の自然の中で見せる、煌く命の瞬間をみごとに切り取った12枚。「2018年 手賀沼の野鳥たちカレンダー」は、B5版ミニサイズ・フルカラー。頒布価格は500円(税込)。朝日れすか編集室編、限定販売につき、お早目のお申し込みを。
お申し込みは、TEL:04(7143)4021 朝日れすか編集室へ。平日10時~17時。

★読者5名様へプレゼント
手賀沼の野鳥たちカレンダーを読者5名様にプレゼントします。ご希望の方は、ハガキに住所、氏名、電話番号、好きな野鳥の名前を書いて左記同様、朝日れすか「手賀沼野鳥カレンダー」係へ。11月27日(月)必着。

★完売御礼!ご好評につき「手賀沼周辺で撮影された四季折々の野鳥を満喫できる、人気の月めくりミニカレンダー」は完売いたしました。

CD紹介ホモモビリタス(移動する人)
復興支援のCD完成

「ホモモビリタス」 2000円+税 イルミ音楽工房

独自の世界観で紡ぐ、みるいみなの音楽は、時に優しく、時に激しく、聞く者の心を揺さぶる。
国立音楽大学卒業後、寺山修司主宰劇団天井桟敷でピアノを担当。以後、様々なシーンでの活動を経て、東日本大震災後、かつて5年間を過ごした宮城県への思いをこめた義援CD「亘理の潮風に吹かれて」を発売。亘理町悠里館や仮設住宅などで復興支援コンサートも開催。
CD「ホモモビリタス」に収録のリターントゥクリエーション(天地万物に回帰するの意)は、津波で亡くなった方への追悼の歌としてこれからも歌い続けるという。CD売り上げの一部は亘理町役場に復興支援金として寄付をする。イルミ音楽工房 2000円+税。問い合わせは、TEL:044(986)7241 同工房へ。

★読者3名様にプレゼント
ハガキに「ホモモビリタス希望」と書いて、左記読者プレゼント同様「みるいみな」係へ。

クリスマスコンサート

12月2日(土) 大人のためのクリスマスコンサート
流山市音楽家協会主催。
日時/12月2日(土) 14時開演
場所/流山市生涯学習センター多目的ホール
入場料/1000円※未就学児は入場できません。
申し込みは、TEL:04(7147)3296 石川さんへ。

12月17日(日) クリスマス・スペシャル ゴスペルコンサート
新松戸リバイバルチャーチ主催。
日時/12月17日(日) 14時開演
場所/新松戸リバイバルチャーチ(JR新松戸駅歩5分)
料金/3000円
詳細は、TEL:047(343)1565 同チャーチへ。

簡単!エコクッキング80

かぶと柿の塩糀和え

料理・写真 大瀬由生子

 
柏はかぶの出荷量が日本一。水分が多いため、鮮度に左右される野菜ですが、産地が近いこの地域では、おいしいかぶを食べることができます。
かぶの白い根の部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜に分類でき、それぞれに効能があります。根の部分は、米やいも類の炭水化物の消化を助ける酵素・ジアスターゼが含まれています。葉は抗発ガン作用や免疫賦活作用のあるβ―カロテンを含んでいます。また、根より葉は10倍以上のカルシウムを含んでいます。

〈材料〉
かぶ2個、塩糀小さじ1杯、柿1/2個、かぶの葉少々

〈作り方〉
①食べやすい大きさに切ったかぶとかぶの葉を、塩糀で和えて5分おく。水分が出たら取る。
②柿もかぶと同じサイズに切り、❶に加え、和える。※オリーブオイルや酢、砂糖を加えてもよい。

エコポイント=旬の野菜を食べること、地産地消の野菜を食べることはエコにつながります。

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