2021年3月の話題

過去の話題一覧

忘れない 「3・11」避難所ハンドブック作成
流山防災まちづくりプロジェクト

  「流山防災まちづくりプロジェクト」(矢口輝美代表)が1月30日、同市生涯学習センターで防災講演会「災害に強いまちづくり」を開催した。
講師は福島大うつくしまふくしま未来支援センター特任教授の天野和彦さん。東日本大震災の原発事故で2500人の避難所となった福島県郡山市の多目的ホール「ビッグパレット」を仕切った経験者だ。
ホールやロビー、廊下の空きスペースに敷かれた段ボールや毛布で避難者が生活。この中で「女性専用スペース」を作るなど、配慮が必要な支援のあり方を学んだ。
同プロジェクトは、流山市のNPO法人「パートナーシップながれやま」(山口文代・代表理事)による女性の防災リーダー養成講座に参加した有志が「避難所では見ず知らずの人との共同生活が続く。どんな配慮が必要なのか、想像していたものとは全く違うものだった。皆さんに知ってほしい」と立ち上げた。
東日本大震災、熊本地震の避難所を学び、防災訓練で避難所開設・運営訓練の体験を基に「命と暮らしを守る避難所運営ハンドブック」を作成し、今回の講演会で参加者に配布した。
A4判全16㌻。8・9㌻の見開きは居住スペース、男女別の更衣室にもの干し場、授乳・おむつ交換室など避難所レイアウト例を紹介。12㌻では妊産婦・乳幼児、視覚・聴覚障害者、外国人、性的マイノリティ、慢性疾患者らの対応例を特集。同プロジェクトはハンドブックを基に自治会などを対象に「出前講座」を計画する。

地域リーダー育て20年 防災、子育て支援で活躍

同NPO法人は「市民の立場で男女共同参画社会を目指そう」と2001年に発足し20年を迎えた。開催した各種講座の修了者らがリーダーとなって枝葉のようにグループを作り、防災、子育て支援などの活動を展開している。
10年に設立した「流山子育てプロジェクト」(青木八重子代表)もパートナーの講座修了者グループだ。
東日本大震災での体験から防災に取り組み「私にもできる防災・減災ノートIN流山」や小学生の文章を採り入れた「防災カルタ」などをつくった。パートナーと共に16年度防災功労者内閣総理大臣表彰を受けている。
山口代表は「講座から巣立ったリーダーがマチのあちこちで活動するようになって、マチが変わってきたことを実感する」という。
問い合わせは事務局(080・5494・2323)へ。

流鉄流山線「流星」号
新デザインで出発進行

坂川に架かる鉄橋を渡る「流星」号(小金城趾―鰭ケ崎)。ヘッドマークには猫のイラストが描かれている

 カラフルな車両で人気が高い流鉄流山線(馬橋―流山、5・7㌔)。オレンジ色を基調とした「流星」号が塗り直しを機にデザインを一新し、1月21日から運行を始めた。
 まず外観。オレンジ色の部分はそのままで、白い帯と流山の「N」の文字をブルーに変えた。流鉄の松本浩美さんは「インパクトを持たせたくて青にした。男の子にも気に入ってもらえたら」と話す。
 つり革の帯には、56種類の表情豊かな猫のイラストが散りばめられている。イラスト作家の杉本聖奈(まりな)さんが描き下ろした。ヘッドマークにも猫のイラストが描かれている。

令和3年3月3日 記念乗車券を発売

 流鉄は、令和3年3月3日の3並びに着目し、記念乗車券セット千円=を2月22日から発売する。台紙のひな祭りの絵は杉本さんの作品。昨年も、令和2年2月2日記念乗車券セットを発売し、好評だった。問い合わせは流鉄(04・7158・0117、平日午前9時~午後5時)へ。

読者がコロナ禍で困ったこと

読者の内訳

 朝日れすか読者に、コロナ禍で困ったことを質問。昨年末、332人が答えてくれました。友人や、遠方の家族に会えないことが最も多く、続いて旅行に行けなかったことなど。新型ウイルス感染拡大防止のために、みんなが頑張っています。


1位 遠方の家族・友人に会えない 28人
2位 旅行に行けない・キャンセルした 26人
3位 お見舞いに行けない 16人
4位 休校・リモート授業 13人

 
 上記のほか、マスクがストレス、失業・仕事が減少した、通院できない、イベントの中止など、多様な困ったや忘れられないことが寄せられました。
 世界中が未知のウイルスとの闘いに立ち向かっています。英知を結集し、乗り越えたいもの。そのためのガマンと、その間に新しいライフスタイルを生み出していきましょう。次号より、「SDGs―わが街の一歩」をスタートします。持続可能な開発目標を実践している方、地球にやさしい暮らしのご提案など、ご投稿をお待ちしています。朝日れすか編集室

ASA柏文化サロン
ユーモア川柳教室 受講生8人募集

 日時/3月16日、4月20日、5月18日(全3回・毎月第3火曜日)10時~12時
場所/ASA柏文化サロン柏駅東口3分
受講料/3000円(別途川柳の本代300円)
講師/佐竹明吟氏(柏市生涯学習指導員)
 申し込みはTEL04(7143)4021 れすか編集室(平日10時~17時)へ。

指一本のギターコード
柏の三谷さん補助器具考案

ギター奏者の三谷光恵さん

 左手指一本でギターコード(和音)が押さえられる補助器具を柏市のギター奏者三谷光恵さん(62)が考案。「みたぽん」が愛称の三谷さんは「ギタぽん」と名づけた。初心者でも6本の弦に取り付ければ楽に弾き語りが出来るようになる。
 三谷さんは子どもの頃、名曲「禁じられた遊び」に魅せられ、独学でギターを始めた。出身地の広島市にある母校、中・高・短大一貫校のギタークラブ創立に関わり、指導者を務めた。
 結婚・子育てのブランクを経て46歳の時にバンド参加を機にギターを再開。独学の奏法を改めようと、10年ほど前からクラシックギター奏者に師事しながら中高年者のギター教室を開いている。
 「手が小さくて弦が押さえられない」「手指が痛くなる」。初心者の多くが弦を押さえる左手に苦労し、挫折することがわかった。左手の負担を減らし、右手から練習するのが早道と考え、生まれたのが「ギタぽん」。二枚重ねの透明プラスチック材の表面に■、★マークが付いたカポタストのようなものだ。
 「ギタぽんは自転車の補助輪のようなもの。弦を弾く右手から練習すると3カ月で外し、普通に弾けるようになりますよ」という。
 さらに応用して左手指一本で理論上、あらゆるコードが押さえられる仕組みの特許を取った。体の不自由な人が足でコードを操れるようにフットペダル式「スーパーギタぽん」を開発中だ。問い合わせは三谷さん(mitaponpon@jcom.home.ne.jp)

2/21(日)~柏の書店で写真展
「中村医師緑の大地計画」

 「百の診療所より、1本の用水路を」と白衣を脱ぎ、メスを重機に代えて大地の医者となった中村哲さんは、アフガン復興を支える活動中の2019年12月4日、ジャララーバードで何者かによる銃撃により命を落とした。
 中村さんの足跡をたどる写真展「中村医師・緑の大地計画」が、柏市の児童書店ハックルベリーブックスで2月21日から27日までと、3月21日から30日までの2期に分かれ開催される。
 中村さんは1946年福岡市に生まれ、1973年九州大学医学部神経科を卒業。病院勤務や研修医として神経内科の勉強を積んだ。1984年、日本キリスト教海外医療協会からパキスタンへの派遣をきっかけに、辺境の地での体験をもとに感染症の治療や食糧支援にも着手。アフガンが干ばつに襲われ、農地が砂漠化し、貧困や様々な病気に罹患する人が増えていく様子を目の当たりにし、医療から灌漑・農業支援へと活動を広げていった。現地でカカ・ムラド(ナカムラのおじさん)と呼ばれ親しまれていた。「ペシャワール会」は、その活動を支えるために発足した民間団体。
 写真展は、ハックルベリーブックス(柏市柏3―8―3)で入場無料。13時~18時。会期中無休。

◆Zoomオンライン読書会「中村医師を知る本」=3月28日14時~参加無料。
 申し込み、問い合わせは、 megumiokuyama18@gmail.com 同書店まで。

地球を守るSDGsの提案
市進で全国発表会

フードロスについて発表するりっちゃん

 「地球を守るSDGsミッション」をテーマにオンライン特別講座を開催中の市進(本社市川)では1月17日、これまでのまとめとして「全国発表会~未来を変える、子どもが変える~」を実施。児童3人がオンライン上で「持続可能な開発目標」についてオンライン形式で発表した。
 金沢工業大学と「2020年度SDGsイノベーション教育拠点校」に指定された市進がSDGsに関連した講座を3回実施。1回目の講座に参加したmimiさん(ハンドルネーム・小1)は、「身近な『ズルい』を解決しよう!」と題し、クイズを交え地球温暖化への取り組みについて発表。日本語と英語で説明し、参加者を驚かせた。続くりっちゃんさん(ハンドルネーム・小3)は、今まで捨てていた野菜の皮でドレッシング作りの実演を披露しながら、「おいしく解決!『フードロス』」について発表した。最後の発表のはるきさん(小5)は、感染症拡大防止の対策を行った結果、つまらなくなってしまった学童での軽食時間をいかに楽しくするかを利用者が意見を出し合い、音楽を流すことに。音楽のリクエストを募集するなど、より良い解決策を見出した。

3/6(土)今春始動の市民発電所
出資者募集の説明会開催

  一般社団法人あびこ自然エネルギー(渋谷和幸代表)は、東葛地域第1号の市民発電所を4月に始動する。我孫子市湖北台の「NPO法人木の子クラブ我孫子・ひの木」の屋根を活用し、発電容量は11・0kw、発電量は毎時22万kwを推定。売電収入は400万円を見込んでいる。
 同法人では地産地消の太陽光発電事業への志(こころざし)のお金『志金』を募集。説明会への参加を呼び掛けている。

日時/3月6日(土) 10時~
場所/アビスタ(我孫子駅南口徒歩10分)
定員/20人 ※入場無料
 申し込みは、同法人青木さん(TEL090・9399・1431)まで。

3/20(土)子育てコンサート
流山市文化会館で

「おいしいおもいで! たのしい音楽! トペラトトに会いにいこう」をテーマに、流山市文化会館ホールで子育てコンサート開催。
 赤ちゃんが泣いても、子どもが静かにしていられなくても構わない。みんなで生の音楽を楽しみましょう。出演はおおたか静流さん、ピアニストAsuさん、あっぷる隊ほか。参加無料(要申し込み)。

日時/3月20日(土)13時30分~14時30分。
 申し込みは、先着約300人。2月21日㈰から受け付け開始。電話で氏名、電話番号、参加人数をお知らせください。ご家族ごとにお申し込みを。
 申し込み・詳細は、TEL04(7158)3462 同会館へ。

3/28(日)まで
流山で万華鏡コレクション

 流山市在住で世界的な万華鏡作家・中里保子さんの作品をはじめ、国内外の作家による、桜や菜の花など春をイメージした万華鏡の数々を展示。入場無料。
日時/2月17日(水)~3月28日(日) 10時~17時
場所/万華鏡ギャラリー 寺田茶舗 見世蔵(流山市流山2―101―1)
※月・火休館、祝日開館
 問い合わせは、TEL04(7190)5100 同ギャラリーへ。

3/6(土)「ちむぐりさ」
松戸で上映会

松戸市民会館で

  石川県能登半島で生まれ育った15歳の少女が沖縄のフリースクールにやって来た。ユニークな学校で学ぶ少女の目を通し、沖縄のリアルな現実をとらえたドキュメンタリー。「肝(ちむ)ぐりさ」。上映後には「辺野古」県民投票を実現させた元山仁士郎氏の講演も。松戸沖縄とつながろう会実行委員会主催。
日時/3月6日(土)
①10時30分~12時20分
②14時30分~16時20分
※講演は各上映後に1時間を予定
場所/松戸市民会館(松戸駅東口から徒歩7分)
料金/一般1000円 障がい者500円 高校生以下無料(当日券200円増)
 詳細は、TEL090(3248)3433杉見さんへ。

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