2021年9月の話題

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松戸市東京五輪レスリング金 松戸市出身
須﨑選手に市民栄誉賞

本郷谷市長から市民栄誉賞を贈られた須﨑選手=松戸市役所

 東京オリンピックのレスリング女子50㌔級で金メダルに輝いた松戸市出身の須﨑優衣選手(22)=早稲田大=に、同市から市民栄誉賞が贈られた。五輪女子個人種目での金メダル獲得は県出身者初の快挙だ。須﨑選手は「応援してくれたみなさんのおかげ。パリでも金メダルを取りたい」と3年後に意欲をみせた。

「パリ五輪でも金」へ意欲

 須﨑選手は「初めての五輪で緊張した」というが、全4試合で相手に1ポイントも与えず、10点差以上をつけてのテクニカルフォール勝ち。圧倒的な強さで金メダルを獲得した。
 準決勝では2019年の世界チャンピオンと対戦したが、「死んでも勝ってやるという強い気持ちで挑んだ」。飽くなき勝利への執着心で難敵に11―0で圧勝した。
 レスリングを始めたのは小学1年。早大レスリング部出身の父、康弘さんがコーチを務める松戸ジュニアレスリングクラブに中学1年まで在籍した。
 中学2年で親元を離れ日本オリンピック委員会(JOC)エリートアカデミーに入寮。この年の9月、東京五輪開催が決まった。
 長くて厳しい道のりだった。ライバルに敗れて五輪出場が絶望的となり、レスリングをやめることも考えた。わずかな可能性を信じて練習に打ち込み、代表内定をつかみ取った。
 開会式では日本選手団の旗手を務めた。バスケットボール男子の八村塁選手とともに、晴れやかな表情で選手団の先頭を歩いた。
 8月20日に市役所であった市民栄誉賞の贈呈式には、康弘さんと母親の和代さんも出席。本郷谷健次市長から賞状と盾を贈られた須﨑選手は「名誉ある賞をいただき、光栄に思う。賞にふさわしい人になりたい」と喜びを語った。
 「東京五輪で金メダルが取れたら、満足するだろうと思っていたが、試合直後にもっと強くなりたい、パリでも絶対金メダルを獲得したいと思った」。須﨑選手は言葉に力を込め、3年後の活躍を誓った。

「強い気持ち」小学生から

 「朝日スポーツキッズ」は毎年、東葛地域の小中学生アスリートから活躍が特にめざましかった5人を選び、表彰している。2011年度「ベストアスリート5」の一人が須﨑さんだった。12年1月3日号特集面にインタビュー記事と写真を載せた。
 小学6年、12歳だった須﨑さんは「中学生になっても、気持ちを強くして1位になりたいです」と抱負を語っている。須﨑さんを支えているのが、この「強い気持ち」。贈呈式のあいさつでも「絶対金メダルを取るという強い気持ちで」と何度も口にした。

SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標8松戸市がベスト育児制度賞受賞
託児付きコワーキングスペース

 子育て支援に取り組む松戸市が設置した「託児機能付きのコワーキングスペース」が、「2020年度千葉県ベスト育児制度賞」(イクハク運営事務局主催)を受賞した。同賞は、全国の育児中のお母さんたちが子育て支援制度やサービスに投票し、都道府県ごとに最優秀制度を表彰するもの。同市は、親子がくつろげる広場「ほっとるーむ」や、送迎保育ステーションを活用して県内初となるコワーキングスペース(写真・松戸市提供)を設置し、コロナ禍での働き方の変化に迅速に対応した点が評価された。現在、東松戸、新松戸、北小金の各駅前送迎保育ステーションのほか、八柱駅前のほっとるーむの4カ所が稼働中。子どもを預けてのリモートワークが可能だ。ほっとるーむの詳細は、同市子育て支援課TEL︎047(366)7347、送迎ステーションは保育課TEL047(366)7351へ。

朝日小学生新聞だより国語力UPに朝小の活用を
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  秋になると、中学受験に向けて朝日小学生新聞を読み始めるご家庭が増えます。受験直前の6年生は社会や理科で出題される時事問題対策に、5年生以下は読む習慣をつけて国語力を伸ばしたい、という目的の方が多いようです。
 今年の春に中学に合格した朝小読者へのアンケート結果によると、受験に最も役立ったコンテンツとして77%の人が「毎日の1・3面の記事」、62%の人が「ニュースあれこれ」と答えています(複数回答可)。
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白井市タイムカプセル開封 26年前のお宝出現
白井・小中学生の作文545点ほか

カプセルを開封する笠井市長

 白井市文化センターで8月3日、26年前に埋設されたタイムカプセルが掘り起こされた。
 同市が町だった1995年に、町制施行30周年を記念して埋められたもの。本来、20年後に開封する計画だったが行われず、市制施行20周年の今年、記念事業の一環として実施された。
 同センター庭園に埋設されたタイムカプセルは縦41㌢、横50㌢、高さ24㌢の特殊樹脂製で、コンクリート製の箱に入れられていた。
 掘り起こされたタイムカプセルは市役所に運ばれ、笠井喜久雄市長が開封した。保存状態は良好で、当時の小中学生の作文545点のほか、行政資料や写真、梨ブランデーのミニボトルなどが出現した。当時の秋本衛久町長が書いた「二十一世紀の扉はもうすぐ開きます。二十年後の白井町はどのようになっているでしょうか。白井の人たちがいつまでも温かく愉快な仲間であることを祈りつつ、そんな今の想いを込め、このタイムカプセルを封印します」の手紙も添えられていた。
 時をつなぐ貴重な資料を前に笠井市長は「先人が築いてきた豊かな白井をみんなの力を結集して次の世代へ伝えていきたい」と力強く話した。作文は同封の住所録をもとに本人や家族に郵送し、転出などで届けられなかった場合は、市で保存するという。

認知症の人の気持ち一緒に考えませんか
当事者の声 DVDで配布

北川邦彦さん

 認知症の当事者である北川邦彦さん(柏市在住)が「混乱と葛藤」の日々を語るDVDを作成し、認知症への理解を深めてもらおうと配布を始めた。
 北川さんは、平成19年に自分の顔も分からない重度の認知症を発症。リハビリを続けながら、多くの仲間に支えられ、「介護・認知症の家族と歩む会」の代表や、福祉住環境コーディネーターとして活動を続けている。
 DVDでは、北川さんの劇的に回復したその姿に驚く。本当に認知症なのかと思うほど北川さんの言葉は力強い。昨日まで使っていた道具が使えない、家族の顔がわからない、味覚もわからないという混乱。なんでわかってくれないの…、話したくても言葉が出てこない葛藤の繰り返し。「認知症は病気なんです」と北川さん。当事者だからこその強い思いが伝わってくる。
 認知症が改善できるとすればそれは家族の言葉かけだと北川さんは断言する。
 DVDは約10分で具体的にどのように声をかけたらいいかのアドバイスもある。

★当事者の声DVD  読者5名様にプレゼント
 ご希望の方は、ハガキに住所、氏名、年齢、電話番号を書いて〒277‐0852柏市旭町1―4―19朝日れすか「認知症DVD」係へ。9月27日締め切り。当選者に直接、発送。

十五夜におだんご供えて楽しもう

 日本には、旧暦の7月・8月・9月を初秋、中秋、晩秋と区切り、特に中秋の十五夜は、お月様にお供え物をして秋の収穫に感謝をする麗しい習慣が今に伝えられています。
 平安時代の宮中の風習に始まり、一般家庭にも広まりました。農業の行事と結びつき、「芋名月」と呼ばれることもあります。
 今年の中秋の名月は満月と同日で9月21日です。夜空を見上げて楽しみましょう。また、旧暦の9月13日の夜を十三夜と呼び、鑑賞する習慣もあります。十三夜は10月18日、「後(のち)の月」「豆名月」「栗名月」とも呼ばれます。

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