2021年10月の話題

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我孫子市市民発電所1号機稼動
電気の地産地消目指す

市民発電所「木の子クラブ我孫子ひの木」の前で完成を喜ぶ関係者(右から4人目が澁谷代表理事)

 我孫子市で自然エネルギーの普及を目指し活動している一般社団法人あびこ自然エネルギー(澁谷和幸代表理事)が呼びかけ、市民47人が賛同(寄付金31人、無分配型出資16人、総額350万円)し、市民の志金を活用した市民発電所が8月5日、発電を開始した。
 発電場所は市内の障害者福祉サービス事業所「NPO法人木の子クラブ我孫子『ひの木』」(脊古三枝子代表理事)の屋根に太陽光パネルを設置し、発電量は約22万㌔ワット時(15年間推定)、売電収入年約27万円、年間約6・5㌔の二酸化炭素(CO2)が削減でき、1500本の木を植えるのと同じ効果があるという。我孫子市は2050年までにCO2排出量を実質ゼロにすることを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」 を表明している。同市の方針に沿った市民が企画・出資・運営する市民発電所の誕生だ。つくった電力は同事業所で消費し、余剰分は固定価格買取制度(FIT)を活用し電力会社へ販売する。このような自家消費型の市民発電所は、全国的にも珍しいという。
 災害時には非常用電源としても活用でき、同施設の脊古代表理事は「非常時に不安を抱えやすい障害者の方々が安心して過ごせる場所になれば」と期待を寄せる。
 事業を推進した同団体の澁谷代表理事は「今後、設置場所を拡大し、いずれは自家発電で余った電力を地域内でゆずり合う連携システムを構築したい。地域で電力のやり取りができれば地域の活性化にもつながる。その礎となる1号機です」と力強く話した。

 ゼロカーボンシティ宣言=2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す宣言。我孫子市は、北茨城市へ一般廃棄物を搬入する団体、民間処分事業者及び北茨城市の3者で構成される「廃棄物と環境を考える協議会」の構成自治体の一員として、2020年7月に「ゼロカーボンシティ宣言」を表明。
 全国で464団体が同宣言を表明しており、県内では我孫子市のほか野田市、浦安市、山武市、四街道市など、14の自治体が表明している。

今年度も多くの学校を支援

 朝日新聞社が1960年にベルマーク運動を始めた目的は、へき地の教育環境を改善するためでした。ベルマーク財団は今年度もへき地校100校に必要な備品を贈りました。
 ベルマークの支援対象は現在、へき地校以外にも大きく広がっています。そのひとつが災害被災校。台風や大雨、地震などの被害に遭った学校に緊急援助を実施しています。東日本大震災の被災校には、今も継続して備品やバス代を届けています。
 財団は特別支援学校も援助しています。今年度は45校にプロジェクターなどを贈りました。他に院内学級や海外の日本人学校、またNGOを通じて開発途上国の子どもたちもサポートしています。今年度からは、国内の子ども食堂を支援している団体も助成対象に加わりました。
 集めると自校の備品が買えるベルマーク。でもその真価は、運動によってこうした支援の原資が生まれることにあります。これまでの援助総額は50億円にものぼります。

※ベルマークは、近所の運動参加校に寄付していただければ役立ててもらえます。財団に直接届いたベルマークは、被災校などへの支援に活用します。

公益財団法人ベルマーク教育助成財団
03(5638)2320(平日9時~17時)
www.bellmark.or.jp/

SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標9習志野市シェアサイクリング
環境にやさしい移動を

 習志野市は今春、民間会社「Open Street」と連携し、シェアサイクリングの利用を開始。排ガスを出さない自転車の利用は、地球環境にもやさしく、健康増進にもつながると期待。さらに市民や来街者の利便性・回遊性向上、地域活性化などを目指している。
 ステーションと呼ばれる専用駐輪場は市の施設29カ所を含め、市内に42カ所設置。24時間対応で、隣接する千葉市内や船橋市内などのステーションと相互利用も可能だ。
 自転車は電動を用意。利用料金は15分70円。上限1000円に達すると12時間利用に移行。利用は同社の提供する「HELLO CYCLING」のアプリから会員登録すると予約ができ、ICカードを登録すると、予約は必要なく、ICカードをタッチするだけでOK。詳細はhttps://www.hellocycling.jp/へ。

10/31(日) 柏の葉公園でウオーキングフェスタ
柏の葉ウオーキングクラブ主催

前回のウオーキングフェスタスタート風景(主催者提供)

  運動不足解消のきっかけにウオーキングはいかが。「第13回柏の葉公園ウオーキングフェスタ」(柏の葉ウオーキングクラブなど主催、朝日新聞千葉総局ほか後援)が10月31日㈰、柏市の県立柏の葉公園総合競技場発着で行われる。
 24㌔、16㌔、12㌔、5㌔の4コースの設定から、体力に合わせて自由に選びマイペースで歩く。
 24㌔は「流山の江戸回廊と運河コース(美しい日本の歩きたくなるみち500選認定)」、16㌔は「こうのとりの里コース(絶滅危惧種のコウノトリを間近で観察)」、12㌔は「利根運河コース(500選認定)」、
 5㌔は「柏の葉公園・こんぶくろ池コース」。2本のポールを使って歩くノルディックウォークもOK。
 当日受付は午前8時~コース別で、受付後順次スタート。ゴール締め切り時間は16時。
参加費/事前申し込み500円、当日1000円、高校生以下無料
持ち物/昼食、雨具
 詳細は、TEL090(9828)7763 川村さんへ。

新住民交流の場を
柏たなかのフェスタにぎわう

上棟式でお菓子や餅などをまく

 「新しい住宅街に地域住民の交流の場を」と願って2019年の春と秋にスタートした柏たなかファミリーフェスタ(広島建設株式会社主催)が10月10日㈰、セナリオハウスパーク柏たなかで行われ、テニス体験やしっぽとり鬼ごっこなど、約800人の家族連れが参加、終日にぎわった。
 同イベントは「家を作って終わるのではなく、住んでからの暮らしや街づくり全体に貢献したい」と広島建設が呼びかけて、吉田記念テニス研修センターをはじめ、地元のスポーツ団体などの協力で実現。ゲームやレクレーションのほか、起震車体験など防災に関する啓もう活動も好評。
 さらに、子どもたちに木造建築のすばらしさを感じてもらいたいと、この日に合わせて公園近くの建設中の住宅で「上棟式」を実施。神事や、餅やお菓子をまく伝統文化も披露した。
 今夏、川崎市から引っ越してきたという鳥海さん一家も楽しそうに参加。母の智子さんは「こういったイベントで(地域の方と)交流ができればうれしい」と笑顔で話してくれた。田中小に通う長男の拓人君(2年)は「楽しかった」とにっこり。

本のプレゼント
れすか読者3名様へ

文豪と感染症
永江 朗/編 岩田健太郎/解説
定価748円(税込み)

 100年前に日本を襲ったスペイン風邪。芥川龍之介、与謝野晶子、永井荷風、志賀直哉……。コロナ禍の出口が見えない今、あらためて文豪たちが描いた現実から学ぶものがあるのではないでしょうか。
 ご希望の方は、ハガキに住所、氏名、年齢、職業、電話番号を書き「文豪と感染症」希望と書いて、〒277―8691 柏郵便局内私書箱46号朝日れすかへ。10月27日㈬必着。

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