2022年5月の話題

過去の話題一覧

我孫子市守りたい手賀沼の鳥と自然
「我孫子野鳥を守る会」創立50周年

手賀沼遊歩道沿いの定点観測場所を車と徒歩で移動し、個体数を記録していく

 野鳥を愛し、自然環境を守る活動を続けている市民グループ「我孫子野鳥を守る会」(船津登会長)が今年、創立50年を迎えた。記念誌の発行や写真展などの記念事業で節目を祝う。同会の重要な調査・保護活動のひとつ、手賀沼の水鳥調査に同行した。

水鳥調査同行ルポ

 調査は毎月第1火曜に行われる。5月3日、朝9時前。船津会長(75)ら会員6人が車2台に分乗して我孫子市役所を出発した。
 定点観測場所は13カ所。車と徒歩で移動しながら個体数を調べ、調査票に記入していく。カウントするのは水鳥と猛禽類だけ。ほかの野鳥は特記事項として記録する。
 最初の観測場所は手賀沼の西端、北千葉導水ビジターセンター。3階階段から見える範囲を双眼鏡と望遠鏡で観察する。オオバンとカワウが3羽ずつ、カイツブリが1羽。この時期は数が少ない。
 鳥たちで沼がにぎわうのは12~2月の冬期。個体数が多いときはカウンターを使用するという。「手賀沼自然ふれあい緑道」の各所に展望デッキが設置されており、絶好の観察ポイントになっている。

外来植物の脅威

 東へ移動して大津川河口へ。ゴールデンウィークとあって釣り人らで混雑していた。散歩を楽しむ人たちの間をぬうように、ロードレーサーが猛スピードで走り過ぎていく。
 川の両岸から河口までの広い範囲が、水草で覆われていた。「ナガエツルノゲイトウという外来植物ですよ」。リーダーで案内役の桑森亮さん(70)が教えてくれた。
 手賀沼とその流域河川では近年、外来水生植物のナガエツルノゲイトウやオオバナミズキンバイの繁殖域が拡大。沼の生態系への影響や、農業・漁業被害が懸念されているという。
 道の駅「しょうなん」まで歩いた。コガモの群れが飛んでいる。21羽いた。
 遊歩道のすぐ近くのヨシ原で、外来種のコブハクチョウがじっとしている。抱卵中のようだ。沼周辺の水田で、コブハクチョウが植えたばかりの稲の苗を食べたり、踏み倒したりする被害が広がっていると聞き、複雑な思いに駆られた。

貴重な記録蓄積

 道の駅で、南岸の柏市側と、北岸の我孫子市側を調査する二手に分かれた。沼の東端、フィッシングセンター付近で合流する。
 市役所に戻ったのは午後12時半過ぎ。この日確認された水鳥はコガモやカルガモなど284羽。猛禽類が3羽いた。前年同月比で30羽少なかったが、おおむね順当な結果だという。
 調査開始は1977年。45年間にわたって積み上げてきたデータは貴重だ。手賀沼の「いま」を映し出す。もっとも少なかったのが06年の4834羽。昨年は9908羽が観察された。
 我孫子市側を調査する桑森さんの後姿を追った。会員になって19年目。市民探鳥会に参加したのがきっかけだった。「楽しいから続けられるのでしょうね」。さりげないひと言が耳に残った。

SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標16 東葛6市待機児童ゼロ
子育てがしやすい街に

今春開園した野田・しみず空と杜の保育園

 東葛6市(松戸市・柏市・流山市・野田市・我孫子市・鎌ケ谷市)は昨年度、国基準の待機児童ゼロを達成した。
 今年度も松戸市、柏市、野田市、鎌ケ谷市が待機児童ゼロを達成(5月10日現在)。鎌ケ谷市は保育所受け入れ枠の拡大や民間保育所、小規模保育事業などの整理に取り組み、8年連続ゼロを達成した。野田市は、保育需要が高まる中でも保育施設の整備補助や保育士確保、市内保育施設の紹介、あっせんなどを実施し待機児童ゼロは2年連続となる。7年連続で達成した松戸市では0~2歳は小規模保育施設で、卒園後は連携する幼稚園へ推薦を受けて入園する取り組みを実施、幼稚園と保育施設の共存を図っている。 (上記写真は野田市提供)

流山市県生涯大学校3年ぶり再開 知識を学び地域を支える
人生百年時代をイキイキと

 千葉県生涯大学校東葛飾学園の入学式が4月13日、流山市文化会館で行われ、コロナ禍での休校から3年ぶりに再開した。同校は県内に5学園あり、流山市に校舎のある東葛飾学園には最も多い170人が入学した。健康・生活学部、造形学部陶芸コース、地域活動専攻科などがあり、平均年齢は71・8歳で最高齢は男性92歳、女性94歳。
 同校は高齢者が新しい知識を身につけ、広く仲間づくりをし、学習の成果をボランティア活動、自治会活動などに生かし、地域活動の担い手となってもらおうというもの。
 式典では、2年前に入学予定だった新入生を前に総長の熊谷俊人知事がビデオメッセージで「再開できたこと大変うれしく思います。多くの知識を学び、多くの仲間を見つけ、地域に貢献して欲しい」と式辞を述べた。小林修一学園長は「真っ白なキャンバスが広がっています。大きな夢を描いてみてはいかがでしょうか。夢は人が突き進む原動力ではないでしょうか。職員一同、夢を全力でサポートいたします」とあいさつした。
 健康・生活学部社会生活学科で学ぶ羽柴玲子さん(83)が登壇。新入生を代表して「学べる幸せを感じ決意を新たにしております。見本となる先輩方や友との出会いを大切にし、人生100年時代の足掛かりを作れればと思っております」と誓いの言葉を述べた。

6/7(火)ポリオ根絶支援のためのチャリティコンサート
澤ファミリーの音楽会

 柏市を拠点に地域社会を支援する奉仕活動を展開している「柏南ロータリークラブ」(齋藤由紀会長)は長年、世界中の同クラブ員と共にポリオを世界から根絶する活動を続けている。
 ポリオは5歳以下の子どもがかかりやすい感染症で、日本では「小児まひ」とも呼ばれる。ワクチン接種により予防できるようになったものの、アフリカ地域での伝播が正式に断ち切られたのは2020年。今後はアフガニスタンとパキスタンでの根絶が課題とされる。
 ポリオ根絶支援のため、同クラブでは「澤ファミリーの『こころ』と『いのり』の音楽会」を開催。多くの市民に参加を呼び掛けている。ヴァイオリン・ヴィオラ、ピアノの演奏で、曲目は滝廉太郎の「花」、マスカーニの「アヴェ・マリア」ほか。

日時/6月7日(火) 19時~
場所/アミュゼ柏(柏駅東口徒歩7分)
料金/3000円(自由席)
 申し込みは、TEL ?04(7166)3963 同実行委員会事務局へ。

★読者5組10名様ご招待
 チケットをご希望の方は、ハガキにご希望のプレゼント名、住所、氏名、年齢、職業、電話番号、今月の紙面についてのご意見・ご感想を書いて、〒277-8691柏郵便局内私書箱46号朝日れすか「チャリティコンサート係」まで。

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新聞の書き写しは 認知症予防にGood!

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★書き写しノート10名様へプレゼント
 天声人語書き写しノート(220円)を10名様にプレゼントします。ハガキにご希望のプレゼント名、住所、氏名、年齢、職業、電話番号、今月の紙面についてのご意見・ご感想を書いて、〒277-8691柏郵便局内私書箱46号朝日れすかへ。「天声人語」希望と明記を。
 ノートは一般用のほか、学習用、脳トレ版、美文字版、英訳版、天声こども語用もあります。お求めは、お近くのASA(朝日新聞販売店)で。

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