2025年1月の話題

過去の話題一覧

流山市2050年の流山見つめ提言
中高生、温暖化対策に知恵絞る

流山市の温暖化対策について議論する参加生徒たち

 2050年、自分たちの街はどうなっているのだろう。人口は? 温暖化は? そして、その対策は?

 流山市の中高生が、2050年の市長になったつもりで、井崎義治市長に政策を提言する「ながれやま脱炭素未来ワークショップ」が昨年12月15日、市生涯学習センターで開かれた。
 この日参加した生徒は6人。ワークショップの指導は、千葉大大学院の倉阪秀史教授(環境政策論)が務めた。倉阪教授はまず初めに、50年に予測される流山市の姿を紹介。シミュレーションに使ったのは、倉阪教授らが開発した、50年の各自治体の人口や教育、介護の状況などを予測する「未来カルテ」と、二酸化炭素の予想排出量に対し、省エネによる削減量や再生可能エネルギーの発電量などを比較する「カーボンニュートラルシミュレーター」。
 50年の流山は、人口は全国で減少するなか、20年と比べ4%増▼75歳以上の人口は20年の1・5倍で、高齢化が全国より早く進行する▼1人1日あたりのごみの量は減少傾向にあるが、人口増のため全体の排出量は微減にとどまる、などだった。また、対策として、自動車の脱炭素化、省エネや太陽光発電などによる建物のゼロエネルギー化などの取り組みを紹介。
 生徒たちは、それぞれが感じた課題を付箋に書いて模造紙に貼り付け、他の人たちと意見を交換しながら、50年の流山にとって、どんな対策を今からとったらいいのかを考えた。そして、井崎市長に対し「カーボンニュートラル実現のため、建物のゼロエネルギー化が必要。補助金を出しては」「飲食店から出る廃油を航空機の燃料にしたらどうか」「市内の緑化を進めるにあたり、街路樹は低木の方が、管理が簡単で、費用もかからないのでは」などと提言した。
 井崎市長は、一人ひとりの意見に感想を述べながら、「みんなが地球温暖化の問題を自分事としてとらえ、とてもいい学習の場になった。今回の発表が終わりでなく、温暖化防止に自分がどうかかわっていくのか、これからも考えてもらいたい」と語った。
 参加した中学2年の庾知嘉さん(14)は「地球温暖化の問題は大きすぎて、自分が何からやったらいいか分からなかったが、ワークショップを通し、いろいろな選択肢を知ることができた」と、興味深そうに振り返った。
 今回のワークショップは、市が主催する「市民環境講座」の一つで、NPO「温暖化防止ながれやま」が担って開催。環境講座は2月にも、親子を対象にしたイベントを予定している。

千葉大院教授 「自分の街の姿、考えて」

 ワークショップで使われた「未来カルテ」「カーボンニュートラルシミュレーター」は、WEB上で無料公開されている。倉阪教授は「流山の場合は、これから人口が増えるため、同じような施策をしても、人口が減る自治体に比べ、カーボンニュートラルの達成が難しいという特徴がある。流山以外の街に住んでいる方も、ぜひ、自分の街の将来の姿を見て、考えて欲しい」という。
 シミュレーターのダウンロードは、千葉大の脱炭素研究プロジェクト「OPoSuM―DSS(オポッサム)」HPから。

SDGs わが街の一歩 持続可能な開発目標48

中央学院大寮に太陽光発電
サステナビリティ学ぶ機会に

駅伝部の学生寮=同大提供

 我孫子市の中央学院大学(大村芳昭学長)の駅伝部学生寮に、昨年12月、太陽光発電システムが寄贈された。グリーンエネルギー事業などを展開するハンファジャパン(所在地:東京都港区)とパートナー企業が、持続可能な社会を目指して取り組む「グリーンアライアンス」のプロジェクトによるもの。
 今回、設置されたシステムの発電容量は16㌔ワット相当。環境負荷の低減につながるだけではなく、停電時には自立運転するため、防災面でも重要な役割を果たすことが期待されている。さらに環境教育にも寄与。太陽光発電システムによる発電量や売電量、自家消費電力量などの運用データを基に、学生たちがエネルギーマネジメントの手法やコスト削減の実例を学び、サステナビリティの重要性を考える機会も提供する。

■れすか読者の選んだ
2024年重大ニュース

 2024年の一番心に残ったニュースについて読者346人にご回答をいただきました。何といっても元旦16時10分に発生した能登半島の大地震について、多くの方が心を痛めています。とくに「未だに仮設住宅に暮らす人が居る現実に憤りさえ覚えます」(我孫子市・主婦72歳)というご意見も多く、少しでも早い復興を願っています。
 また、昨年に続きウクライナやガザの紛争などについて「戦争のない世界を心から願います」や「アメリカ大統領選挙で当選したトランプ氏が今後どのような動きをするのか、日本がどう対応するのか不安もありながら注視していきたい」(我孫子市・無職70歳)など、平和への思いを強く発信しています。そのことに関連して被団協のノーベル平和賞の受賞を一番に取り上げ「長い間の核に対する反対運動に感謝しています」なども上位に入りました。
 このほか「一万円札が40年ぶりの新紙幣に。傾けると肖像が立体的に動いて見える3Dホログラムは日本の技術の高さを感じた」(柏市・無職43歳)や「袴田巌さんの無罪確定。こんなことがあっていいのか! との思いを込めて」など、国内外の様々な出来事へのご意見もありがとうございました。2025年が平和な年でありますように。  

柏市柏出身 隆の勝関
九州場所での敢闘賞を市長に報告

太田市長(右)に敢闘賞受賞を報告する隆の勝関

優勝狙い稽古に励む

 2024年11月の大相撲九州場所で11勝の好成績を収め、自身4度目の敢闘賞に輝いた柏市出身の隆の勝関(常盤山部屋)が昨年12月19日、市役所を訪れ、太田和美市長に受賞を報告した。
 隆の勝関は、小学3年生から柏相撲少年団で相撲を始め、わんぱく相撲全国大会に出場。中学卒業後に角界入りし、10年春場所に初土俵を踏んだ。
 東前頭六枚目で挑んだ昨年の九州場所では、柏市ゆかりで大関の琴櫻関や豊昇龍関と優勝争いを演じ、惜しくも優勝は逃したが、敢闘賞を受賞した。
 優勝した琴櫻関とは同じ相撲少年団で相撲の基礎を学んだ仲。「琴櫻関は、同じクラブで練習してきた後輩。負けたくないし、負けられないという思いで戦った」と隆の勝関。九州場所では琴櫻関に土をつけられたが、「最後、千秋楽で勝つことができて、いい流れができている。この流れを止めないように優勝を狙って稽古に励みたい」と、次を見据えて力強く抱負を語った。
 太田市長は「活躍が誇らしい。隆の勝関は特別な存在。優勝パレードはお約束します」と目を細めた。
※初場所は、東の前頭筆頭で奮闘中。千秋楽は26日。ガンバレ隆の勝!  

柏市明治安田生命が柏市に寄与
健康づくりに128万円

寄付金を太田市長(右から3人目)に手渡す岡田寛正千葉本部長(中央)

 明治安田生命柏支社は、健康づくりを目的とした寄付金128万2100円を、柏市に贈った。岡田寛正・千葉本部長、勝部一成・柏支社長ら6人が、昨年11月に市役所を訪れ、太田和美市長へ手渡した。
 従業員からの募金に会社からの寄付を上乗せした「私の地元応援募金」で、柏市への寄付は今回で6回目。寄付総額は472万8500円にのぼる。従業員は、出身地や移住地など、ゆかりのある地域の自治体などに募金することで、地域に寄り添い、離れた出身地にも思いを届けている。寄付金を受け取った太田市長は「みなさんと共に市民の健康づくりにつなげていきたい」と感謝した。岡田本部長は「『人に健康を、まちに元気を。』を合言葉に、地域のみなさまの健康に繋がれば」と地域住民の健康を願った。  

野田市アビリンピック千葉 パソコンデータ入力競技
野田の渡辺啓仁 2年連続金

連覇を果たした渡辺啓仁さん(右)と前田拓也さん

 障がいのある方が日ごろ培った技能を競い合うアビリンピック千葉2024(第22回千葉県障害者技能競技大会)が昨年11月30日に千葉市で開かれ、野田市在住の渡辺啓仁さん(ポラスシェアード㈱在籍)が「パソコンデータ入力」競技で一昨年に続き見事、金賞を受賞。同社の前田拓也さんも「ホームページ」競技において銅賞を初受賞した。
 アビリンピックは職業能力の向上を図り、企業や、一般の人が障がい者に対する理解と認識を深め、その雇用の促進と地位の向上を図ることを目的に開催されている。千葉県大会ではパソコンデータ入力、ワード・プロセッサ、ホームページ、ビルクリーニングなど、8競技が行われた。
 2連覇を達成した渡辺さんは流山の支援学校を卒業後、住宅メーカー大手のポラスグループ(本社越谷市)の一員として、業務に従事している。今回は千葉大会の前の週に行われた全国大会にも出場。全国大会では思うような結果が出ず、「もう後がない」という「背水の陣での決意で臨みました」と話す。無事に金賞を受賞すると「一昨年とは比較にならないほど『勝利の喜び』を強く感じました」と振り返った。さらに、「今年の全国大会では昨年の反省を踏まえ、自身の力量を上げ、必ず入賞したい」と意気込みを語った。  

れすか文化サロン2月の参加者募集

天声人語朗読会   
 天声人語など、文字情報を声に出して読むことで脳を刺激。記憶力など脳を活性化させましょう。
 発声の基礎から指導します。

2/20(木)
講師 三浦喜代子氏
◆10:00~11:00
◆定員10人
◆受講料1,000円(資料代含む)

ギター教室(初級編)   
 ギターの弾き方、押さえ方、基本的なコードを覚えつつ、曲が弾ける楽しさを、ご一緒に。初めての方でも好きな曲に挑戦。

2/8・22(土)
講師 田中秀樹氏
◆13:00~14:00
◆定員:3人
◆2回で8,000円(資料代込み・振替日応相談)

現代俳句教室    
 本紙の人気コーナー「れすか句会」でおなじみの研生英午氏が現代俳句をわかりやすく解説。

2/27(木)
講師 研生 英午氏
◆10:00~12:00
◆定員8人
◆受講料2,000円(資料代含む)

健康体操教室     
 毎日少しのストレッチで健康増進に一役。筋力をアップし、自律神経を整える運動をご一緒に。腰痛・膝痛の方にも好評。

2/13(木)
講師 荒井 智晴氏
◆10:30~11:30
◆定員10人
◆受講料1,000円

申し込み 朝日れすか編集室 TEL 04-7143-4021
柏市旭町1−4−19吉野ビル3階(柏駅西口徒歩3分)
平日10時~17時。定員になり次第、締め切り。

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